2014年6月5日木曜日

ぶんぶんぶんやってきた!

緑が目にまぶしい山ふるに、ひと際まぶしい存在がやってきました。














なんと、オオスズメバチ!大きさは5cmくらいのビッグサイズの女王バチです。

なんとこの女王バチ、ビジターセンターの事務所の中に突然やってきました。
私とインタープリターのいわしぃ2人でパソコンに向かって仕事をしていたところ、
ブオーン!!と大きな羽音をうならせながら来所!

「え?チェンソーの音?」

チェンソーと聞き間違えてしまうくらいの羽の音です。
キョロキョロとあたりを見渡すと、オレンジの煌びやかなボディーが
天井を縦横無尽に飛び回っているではありませんか。

インタープリター2名、パニック映画さながらにビビりまくりです。

しかしここは山ふるのインタープリター。
騒いだり、走り回ったりはしません!

ビジターセンターでいつも紹介している「みそあくび」を守って
行動すればこのピンチは切り抜けられる!

み;見つける → 見えてます。ぶんぶん飛んでます。
そ;そっとしておく → 刺激しないようにゆっくり移動します。
あ;頭を隠す → 隠してる!
く;薬をぬる → 刺されてないからまだ大丈夫。
び;病院へ行く → 刺されてないからまだ大丈夫!

外であればこの方法で切り抜けることはできますが、ここはビジターセンター。
女王陛下は巣になる場所を探しに迷い込んで来所した模様。
しかもエアコンの隙間を大層お気に召したようで、何やら色々お調べになっているご様子。

女王陛下がご自分の意思でお帰りになるのは難しそうであると判断した
私たち2人の決断は・・・

「穏便にお帰りいただくには、ここは捕獲しかない・・・!!」















インタープリター2名がんばりました。
狭い部屋に閉じ込められた女王陛下は少し不機嫌なご様子。

なかなかない機会なので、ここぞとばかりに観察です。
写真を撮ろうとすると、「無礼者!」と言わんばかりに羽音を鳴らしては私たちを威嚇していました。
ケースに入っているにも関わらず、威嚇されるたびにびっくりしていました。
怖いなぁと思う反面、オレンジと黒の色合いが奇妙にもきれいだなぁと感じました。

怖いけどお近づきになりたいの心境はこういうことなのでしょうか?











威風堂々という言葉が似合います。
うらやましいくらいのくびれ具合ですね。










山ふる閉園後の人がいなくなった頃合いを見て、女王陛下にはお帰りいただきました。
あまり人のいる場所に来ないでほしいなぁという願いをこめつつ、
良い王国を作ってくださいと送り出して、オオスズメバチ騒動は幕を閉じたのでした。


(も)