2011年12月28日水曜日

年末のご挨拶

今年も残すところ、後3日。

山ふる最終日の今日は、Jr.レンジャーを始めとした
リピーターの皆さんで賑わい、
また、師走のせいか、森の中ではリスが走り回り、
目撃情報が相次ぐ一日となりました。


明日、12月29日から1月3日まで
山のふるさと村は年末年始のお休みをいただきます。

その間、電話およびEメールでのお問い合わせにお答えできません。
新年は1月4日から開園しておりますので、
お手数ですが、4日以降にご連絡をお願いいたします。

たくさんの出来事があった2011年ですが、
こうして、皆さんに年末のご挨拶ができる事を
とても嬉しく思います。

今年、山ふるに来所してくださった皆さんも、
今、画面の前でこのブログを見てくださっている皆さんも、
同じ地面と空の下にいる、生き物たちも。

今年一年、たくさんの出会いをありがとうございました。
2012年もお会いできることを、スタッフ一同
心より楽しみにしております。













たつ「ウサギ獲ったどー!!!」



※山のふるさと村では、動植物の採取は禁止されています。

2011年12月22日木曜日

自然環境を学ぶプログラム「外来植物ってなんだ?」の紹介

みなさんは、「外来種」ってなんだかわかりますか?
なんだか、国際的でカッコいい感じがしますが、実は環境問題にまつわる言葉なんです。

【外来種】
他地域から持ち込まれた生きもののこと。
日本の生きものでも、伊豆諸島に持ち込まれ本土の生きものは、外来種と呼ばれる。



(反対に、元々その地域にいるものは「在来種」という。)

今、この外来種が日本の至るところで見られ、在来種の生息場所や命を奪っています。
「外来種問題」は、大きな環境問題の1つと言えます。


山のふるさと村は自然の豊かなところです。貴重な生きものも生息しています。
しかし、そんな山のふるさと村にも、実は外来種は存在しているのです。
在来種を守っていくためには、まず、その事実を知り、1人でも多くの人に知ってもらうこと。


知ることは、それだけで、しぜんと守ることにつながります。



このような環境問題を来園者に知ってもらうために、
私たちは「自然体験プログラム」を行っています。

今回は、先日行った外来種をテーマにしたプログラムを簡単にご紹介します。

『外来植物ハンターになろう!』

実施時期:11月下旬
対象:親子

【活動のねらい】

自然公園の中にも外来植物が移入していることを知る。

【参加者のみなさんに身につけて欲しいこと】
 ・「外来種問題」とは何か説明できるようになる。        

 ・山ふるにある外来植物を2種以上覚え、見つけられるようになる。
 ・外来植物を見つけた後の対処法を実践できるようになる。

【内容】
①「外来種・在来種を知ろう!」
  言葉の意味や、日本の事情をスライドを観ながら学ぶ。




②「タネを集めよう!」
  今の植物は何があるだろう?という確かめと、次の活動の伏線の両方の意味として
  近場から、種と思うものを集めてくる。





「これも種かなぁ・・・?」



「わぁ、ちっちゃい種だなぁ!」

















見つけた種は、黒い布(見やすい)に並べ、
みんなで見合いっこ。


「えっ!?こんなのどこで見つけたの!」

「この種おいしそ~」

色々な種類の種が見つかりました。


④「種の仲間分け」
 風にのって飛ぶ型、重力落下型、動物の毛にくっつく型、鳥に食べられて糞になって落ちる型
などの散布型によって種を分けます。




虫眼鏡で観察してみると、くっつく型の種の仕組みがいまいちわかりません・・・
くっつく型には、センダングサという植物がありました。





























   コセンダングサ       アメリカセンダングサ


でも大丈夫!そんな時のために、顕微鏡を用意しています。
顕微鏡で覗いた参加者からは
「わぁ!こんな風になっていたんだぁ
「これはくっつく訳だ!」などの驚きの声が続々。




「ねっ!くっつく力すごいでしょ。みんなの体でも証明されているよ♪」

そうなんです
種さがしをしている時に、参加者の体にはいたるところにセンダングサの種が
くっついていたのです。





















で、ココからが重要です。
このくっついた種「センダングサ」と「コセンダングサ」は外来植物なんです。
なので、このまま種をつけて遠くまで移動してしまうと、種を撒き散らすことを
お手伝いしていることと同じになってしまいます。





そうならないように・・・
⑤くっついた外来植物の種を全てとって袋に捨てる。
を行います。
種を取るのは苦労する作業ですが、参加者は、その分、
外来種問題についてその深刻さを理解できたようです。
楽しく学べて、しっかり学べるプログラムのご紹介でした。


あっ!そうそう、最後に欠かせないコメントがありました!
『外来植物だって一生懸命生きている植物!毒のある悪者ではないんですよ。
誰が悪くてこのような問題が起こっているか、よ~く考えてくださいね。」




 (ゆうき)





2011年12月15日木曜日

冬から始まるものがたり

紅葉の季節も、もう終わり。
ちょっとさみしい、森の木々。

でも、今日は青空。
なんだか気持ちのいいお天気。
だから、お外に出てビジターセンターの周りをちょっと散策。


少し前まで真紅に色づいていたレストラン横のモミジも、
葉を落として、もうすっかり冬のたたずまい。
風も冷たくなってきて、なんだかちょっぴり寂しいな…なんて思いながら、
モミジの木にそっと近づいてみました。















少し紅味を残したモミジの落ち葉。
そっと踏んで枝をよーく見てみると…


小さな冬芽が。





来年の春、
ここから新しい命が芽吹きます。
そんな小さく、でも力強い冬芽が、
顔をのぞかせていました。








秋が過ぎ、冬が来て、そしてまた春が…。
自然のいとなみの確かさ、ゆるぎなさ、
小さな冬芽が教えてくれました。



ちいさな冬芽に詰まってる、これから来る四季のものがたり。
もし冬芽を見つけたら、ちょこっと、眺めてみてください。
その冬芽は、これからどんな季節をめぐっていくのでしょうか?




はるさん

2011年12月9日金曜日

奥多摩周遊道路の全面通行止め解除について

本日15時より、奥多摩周遊道路の通行止めが全面解除となりました。
皆既月食も楽しめる今週末は、良いお天気に恵まれますように!
みなさま、ご来園・ご通行の際は、道路情報に気を付けてお越しください。

奥多摩周遊道路通行止め区間変更のお知らせ

朝9:00より全面通行止めとなっていた奥多摩周遊道路が、
天候の回復により、13:00より一部通行止めの区間が変更となっています。

【通行止め区間】
山のふるさと村~都民の森 間

【通行止め解除区間】
三頭橋~山のふるさと村 間
都民の森~九頭竜橋 間

詳しくは以下の西多摩建設事務所のHPをご覧ください。
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/tukou/index.html

山のふるさと村への来所が可能となりました。
御足もとにご注意の上、お気をつけてご来所ください。

奥多摩周遊道路全面通行止めのお知らせ

12月9日(金)9:00現在、奥多摩周遊道路は積雪のため
全面通行止めとなっております。
それに伴い、山のふるさと村も閉園とさせていただきます。(昨日よりお泊りの皆さまには園内利用をしていただくことができます。)奥多摩周遊道路の通行止めが解除となりましたら、当ホームページにてお知らせいたします。

山のふるさと村周辺では、あたり一面の針葉樹が雪帽子をかぶり、
標高の高い月夜見駐車場付近では現在3センチの積雪です。

近日、来園を予定されている方は、道路の積雪・凍結情報をご確認ください。

2011年12月8日木曜日

あの子に会いに…

紅葉も終わりに近づき、今日は朝から曇り空、そして午後は雨...。
う~寒い..。 
でも寒くてもやっぱり外に出たい。


そんな気持ちをおしきって、冬の山ふる探険へ。


カサカサと落ち葉をふみながら、湖畔広場を歩いていくと、
「あら!こんにちは。」 あの子がいるよ。
葉っぱが落ちると出会えるあの子。
君は森の妖精かい?





これは「葉痕(ようこん)」。


秋に木の葉が落ちて、枝に残る葉のついていた痕のことです。
葉痕の形は木の種類によって違っていて、なかにはカワイイ顔に見えるのもあるんです。



オニグルミの葉っぱが落ちたあとに現れたこの子は.....「さて、何に見える?」


冬の森の妖精さがし。
一本の枝を見つけたら、ぜひみなさんもよーく見てみてください。
さてさて、何に見えるかな?




はるさん

2011年12月5日月曜日

園内停電のお知らせ

高圧ケーブルの電源切り替え工事に伴いまして、
明日12/6の10:00より、山のふるさと村は停電になります。

キャンプ場は終日停電、
ビジターセンター、クラフトセンターは10:00~11:00の間、停電となります。


停電ではございますが、各施設は通常通り営業しておりますので、
ぜひ、お越しくださいませ。

冬一番の凛とした空気にキラキラ光る葉っぱたち。
冬にしかない宝物に、きっと出会えると思います。

ご迷惑をおかけしますが、
ご理解とご協力、どうぞよろしくお願いいたします。

2011年12月2日金曜日

初雪!














全国的に寒い一日となった今日、
山のふるさと村では初雪となりました。

と言っても、写真のように雪が積もっていたのは朝だけで、
その後一日降り続いたみぞれ混じりの雨に打たれ
姿を消してしまったのですが…。

明日3日(土)は雨の予報となっておりますが、
冷え込みによっては道路の凍結や降雪が予想されます。

ご来園をご検討されている方は安全のため、
道路状況の事前の情報収集やスタッドレスタイヤなどの備えを
どうぞよろしくお願いいたします。

寒さが厳しい季節ではありますが、
名残の紅葉と雪や霜とのコラボレーションは
今だけのお楽しみ!
皆さまのお越しを冬の森と共にお待ちしております。

(かおり)

2011年11月30日水曜日

奥多摩湖いこいの路冬期通行止めのお知らせ

山のふるさと村までの徒歩での来所方法の1つである、奥多摩湖いこいの路は、
12月より安全上の都合で冬期期間通行止めとなります。
期間:2011年12月1日~2012年4月12日
お問い合わせ先:小河内貯水管理事務所 TEL:0428-86-2211
12月以降の徒歩でのご来所は麦山の浮橋を経て、湖畔の小道をご利用ください。

冬の自然体験プログラム時間割変更のお知らせ

季節は早いもので、師走の月となりました。
12月からは、ビジターセンター管内の暖炉に薪で火をともし、
館内をできる限り暖かくして皆様のご来所をお待ちしています。
2011年12月1日~2012年3月16日までは、
自然体験プログラムの時間割が変更となります。
ご家族ご友人とお誘い合わせのうえ、
冬の山のふるさと村に是非おこしください!
↓冬のアクティビティガイド↓

山のふるさと村温泉行き無料送迎バスのお知らせ

都民から『山ふる』の愛称で親しまれている「山のふるさと村」では、
12月~3月末までの冬季期間に山のふるさと村と近隣の温泉を組み合わせた
無料送迎バスを運行いたします。

山のふるさと村で、
木工などのクラフト体験や、
インタープリターと一緒に自然体験、
お友達やグループでの日帰り体験、
また、ログケビンへの宿泊(利用料金半額、8人用1泊10,000円、4人用1泊5,000円) 等、
お友達やご家族で忘年会・新年会などはいかがでしょうか。

皆さんのご来園をお待ちしております。

↓詳細は下記をご覧ください↓

☆町民の方対象☆

























☆町外の方対象☆












2011年11月26日土曜日

ケビン棟宿泊者の方へ嬉しいお知らせ

いつも山のふるさと村にご来園頂き、ありがとうございます。

キャンプ場の宿泊予約も再開し、再びキャンプ場が賑わい始めました。
そんな中ケビン棟宿泊の方に嬉しいお知らせが届きました!

12月以降ケビン棟を申し込まれますと、宿泊された人数分、
クラフトセンター等の体験料が1回無料になる「無料券」が、
プレゼントされます。

寒い冬の期間でも山のふるさと村をご利用いただいた方への、
特別なプレゼントです。




















<<詳細>>

◇発行期間:2011年12月~2012年3月末
◇有効期限:2012年11月30日
◇対象施設:クラフトセンター(木工教室・石細工教室・陶芸教室・自然食教室)
     キャンプ場(バーべキューコンロ・炭・薪)

※無料券は発行当日からご利用いただけます。
※無料券は受付にてご提示ください。


ご不明な点は、
山のふるさと村管理事務所【TEL:0428-86-2556】
までお問い合わせください。

空気が澄んで、森も湖もキラキラ輝く冬の山のふるさと村に是非お越しください!

2011年11月24日木曜日

秋から冬にかわる音

ぽかぽか温かいおひさまに
すっきり あおぞら。

赤や黄色のはっぱが
たくさんの色がおひさまとお空のパワーで
とってもきれいだった朝。

「さてさて、今日も一日がんばろう!」
ビジターセンターの一日がはじまります。



ごぜん10時。

かたかた かたかた
なんだか外で音がします。

「なんだろう?」

窓からのぞいてみると…「あら、おちば。」

きいろちゃん、ちゃいろちゃん、あかちゃん。
いろんな色のはっぱが、あっちからこっちから、かたかたかたかた。
「おいかけっこ」したり、
たまには「だるまさんがころんだ」みたいに止まって動いてをくりかえしたり。

ちょうどお外は
葉っぱさんのお遊びの時間だったみたい。

もみじの木の葉っぱは、あと50枚。




ごご1時。

かさかさ かさかさ
なんだか外で音がします。

「なんだろう?」

窓からのぞいてみると…「あら、ばった。」

静かな落ち葉の上。
もぐったりでてきたり、あっちからこっちから、かさかさかさかさ。
「素潜りの術」を使うと、葉っぱの擦れる大きな音、
「空中浮遊の術」を使うと、葉っぱの擦れる軽い音。

ちょうどお外は
ばったさんのお昼ごはんの時間だったみたい。


もみじの木の葉っぱは、あと40枚。





ごご3時。

ぶぉぉぉぉー ぶぅーぉおー
なんだか外で音がします。

「なんだろう?」

窓からのぞいてみると…「きゃー、かぜー!」

スギちゃん、ケヤキちゃん、モミジちゃん。
いろんな木が、あっちからこっちからかたむいて、ぶぉぉぉぉーぶぅーぉおー。
大きくしなって「ストレッチ」したり、
たまには「チアリーダー」みたいに枝の葉っぱを激しくゆらしたり。

ちょうどお外は
葉っぱさんのスタートの瞬間だったみたい。

もみじの木の葉っぱは、あと5枚。



ごご4時。
もみじの木の葉っぱは、あと0枚。



今日はこがらし。
木は半年がんばって働いた葉っぱの洋服を落として衣替え。
生きものたちは葉っぱをかき分け冬支度。


ぽかぽかおひさまとこがらしは、
山ふるのみんなに、冬が近づいてきたのを教えてくれました。

みなさんの身のまわりにも
こがらしさんはやってきましたか?

もし、もうやってきていたら、よーく耳をすましてみてください。
もしかしたら、いろんなところで「秋から冬にかわる音」聞こえてくるかもしれませんよ。






あっちゃん

2011年11月22日火曜日

『クリスマス・コンサートinやませみ』のお知らせ

いつも山のふるさと村に御来園いただきまして、ありがとうございます。


晩秋の山のふるさと村は霜がおり、朝晩は真冬並みの寒さを感じます。
気付いたらすぐそこに冬の気配が近づいている様です。
そんな山のふるさと村から、冬にピッタリのイベントのお知らせです。


『クリスマス・ライブコンサート in やませみ』

開催日:2011年12月24日(土)♪
☆ 第1部 11:00 開演 ☆
11:00~12:00 コンサート
12:00~13:00 食事(やませみ弁当)


☆ 第2部 14:00 開演 ☆
13:00~14:00 食事(やませみ弁当)
14:00~15:00 コンサート









レストランのおいしいお食事と、コンサートが一度に楽しめる内容となっております。




ご家族、御友人とお誘いあわせの上、是非ご参加ください。




料金や無料送迎バスなどは以下のチラシをご参考下さい。







お問い合わせ、お申込みは




【 レストラン やませみ 0428-86-2552 】
までご連絡お願致します。





冬も深まるクリスマスの山のふるさと村で、




皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

2011年11月17日木曜日

こどものままで。


紅葉もやや最盛期を過ぎて来た感のある山のふるさと村。
あんなに赤々と主張していた駐車場のモミジも、
今は寂しくなって、代わりに落ち葉の絨毯になっています。
ただ、ヤマグワの様にこれから色付いて来る木もありますし、
奥多摩湖全体としては紅葉はまだまだ楽しめます。
この週末は、是非、奥多摩湖へ。


山ふるでも、ビジターセンター脇の池のモミジ達は、まだまだ綺麗。



こちらも水面は、葉っぱで敷き詰められています。


そんなモミジの絨毯から、そっと池の中を覗き込んでみると、


何と、まだオタマジャクシがいます。
夏に生まれたモリアオガエルのこども達。
このまま、冷たくなっていく池の中でどうするのでしょうか。

モリアオガエルの大人は、普段森に住んでおり、
通常であれば、秋になる前にオタマジャクシからカエルになって、森へ帰って行きます。
そうして、森の地面の中で冬を越します。

しかし、稀にオタマジャクシのまま冬を越す個体もいるそうです。
でも、とても珍しい事みたい。
この秋の不安定な天気の所為で、大人になるタイミングを逃してしまったのでしょうか。
このまま何匹がカエルになる事が出来るのでしょうか。

皆さんも、山ふるに来たら、暖かく見守ってあげて下さいね。



(さかでぃ)

2011年11月14日月曜日

キャンプ場の営業を再開いたしました。















9月17日からの電気ケーブルの破損による停電により、
約2ヶ月間に渡って営業を中止していたキャンプ場が、
11月13日の点検にて安全を確認できましたので、営業再開となりました。
ご希望の方は、受付も再開しております。

キャンプ場サービスセンターまでお問い合わせください。
 0428-86-2324


停電期間に御予約いただいた方々には、心からお詫び申し上げます。
申し訳ありませんでした。

これから、寒い季節になりますが、ケビンサイトでは暖房器具も整っておりますし、
野外では寒い季節ならではの綺麗な自然に出会えますので、
みなさま、是非、山のふるさと村へお泊りでお越しください。
尚、平日ですと予約がとりやすくなっております。)


みなさまのお越しを心よりお待ちしております。


 (スタッフ一同)

2011年11月7日月曜日

キャンプ場停電の復旧予定について

9月17日に園内にて発生した、電気ケーブルの破損によるキャンプ場の停電は、
11月7日現在も続いておりますが、
自家発電機設置工事の実施が11月8日、9日に決定した事により、
今週中にはキャンプ場の通常電力が復旧する見込みとなりました。

これに伴い、キャンプ場の
テントサイト・ケビンサイト・バーベキューサイトの予約を
11月中旬以降、お申込みいただけるようになりました。

御利用をご検討いただいておりました皆様には
大変ご迷惑をおかけいたしますが、もう少々お待ちください。

また、キャンプ場利用に関するお問い合わせは
キャンプ場サービスセンター 0428-86-2324
となっております。(受付時間9:00~17:00)
※現在、電話のみ復旧しております。

みなさまには、大変ご不便をお掛け致しました。
今後、ケーブル本設工事につきましても、
随時、当ブログにて最新情報をお知らせ致しますので、
ご理解のほど、よろしくお願い致します。

2011年11月3日木曜日

激動の季節を終えて…。

先日いつものようにビジターセンターに出勤すると、
裏口に落ち葉がたくさん落ちていたので掃除をはじめました。

少し腰をかがめて箒で地面を掃いていると、
ウドの大木の幹にカミキリムシがしがみついているのを発見しました。

「この時期に珍しいなぁ」と思いました。
季節は秋真っ盛り、山ふるの気温は夜は一桁台にまで落ち、
だんだんと生きものの気配は感じなくなってくる頃です。

そんな時期にカミキリムシを発見したので、
普段植物好きな私は珍しく近くによって見てみました。


すると少し様子が変です。
ピクリとも動きません。突いても全く動かないのです。
どうしたんだろう?と思いさらに近寄ってみると…。



「 !! 」

体の節という節の間から白い菌糸のようなものが出て、
菌にむしばまれ硬直したまま死んでいました。

その時、ふと生きているように死んだ様を見て、
平安時代に弓や刀を刺されても、
後方陣営を守るために薙刀を片手に仁王立ちのまま死んだ、
「武蔵坊弁慶」を思い出しました。


このカミキリムシもきっと夏場の死闘を潜り抜け、
次の世代のための交尾をして、子孫を残し、必死に生きて、
あとは後世にすべてを託し死ぬだけだったのだと思います。



今の季節は秋、これからさらに進んで厳冬の冬へと移り変わっていきます。
今年の自然界の激動を潜り抜けた生きものが、静かに休息を取るころなんですね。

一匹のカミキリムシから自然の厳しさや切なさを感じたひと時でした。

(たっちゃん)

2011年10月30日日曜日

【重要】秋まつりチラシ訂正のお知らせ

11月5・6日に開催されます、山のふるさと村の秋まつりに関してのお知らせです。
当ブログやチラシにて記載されています、秋まつり特別イベント「奥多摩郷土芸能の上演」の中で、
開催時間と回数に誤りがありました。

●奥多摩郷土芸能の上演
 鹿島踊り(5日・11:00~/14:00~) ×

となっていましたが、正しくは、

●奥多摩郷土芸能の上演
 鹿島踊り(5日・13:00~) 

です。

鹿島踊りの上演は5日1回のみ13:00~です。
ご予定のお客様には大変申し訳ございません。
改めてご周知のほどよろしくお願いたします。

2011年10月27日木曜日

山のふるさと村秋まつりのご案内



赤や黄色、茶色に橙、黄緑に緑…
「いろいろいろ いろがたくさん」
秋色が深まってきた山のふるさと村。

そんな秋の山のふるさと村で 今年もあります
山のふるさと村秋まつり』 !!

旬の自然、旬の特産物、旬のうまいもの…
今だからこそ出会える秋の「旬」が盛りだくさん。

また、今年はウィーンの音楽家の演奏や
親子のためのハートフルコンサートなどが楽しめる
山ふる音楽祭東京国際交流音楽祭IN OKUTAMA 
11月6日(日)に同時開催されます。

ウィーンフィルオーケストラの生音を、
奥多摩の森の中で楽しめる、貴重な機会をどうぞお見逃しなく!

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■ 山のふるさと村 秋まつりのご案内
 
 ◎ 日にち:平成23年11月5日(土)・6日(日)
 ◎ 時間:9:30~15:30
 ◎ 場所:奥多摩湖畔公園 山のふるさと村
 ◎ 催し物:

  ・「木工教室、石細工教室、陶芸教室
  秋まつり限定!「竹細工教室、つる細工教室」 (竹細工教室は6日のみ)

  ・ドアプレート、木のバッチづくり 「森の工作舎

  ・地域のうまいもの大集合!「山ふる物産展
     川魚の塩焼き・農産物等の販売 、炭、木酢液の無料配布
     団子汁の販売(11/6のみ)
     餅つき大会、餅の有償配布(11/5のみ) など。

  ・お祭り恒例!「お楽しみ抽選会

  ・旬の自然を感じる自然体験プログラム



  ・奥多摩郷土芸能上演の「鹿島踊り」 (5日 13:00~) 

  ・奥多摩の民話に親しむ「奥多摩の昔ばなし」 (5日11:30~ / 14:00~) 

  【東屋周辺】

  ・奥多摩の紅葉とウィーンの森からの贈り物「山ふる音楽祭」(6日のみ)
    時間/場所:10:15~15:00 東屋前 入場無料
  

 ◎無料送迎バスのご案内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  秋まつりに伴い、以下の無料送迎バスを運行します。
  どうぞご利用くださいませ。

  ●11/5(土):山ふる「やませみ号」

 【奥多摩駅発→山のふるさと村行き】:奥多摩駅集合 10:00発

 【山のふるさと村発→西東京バス 大津久バス停行き】:ビジターセンター前集合
   1)14:20発  2)15:00発  3)15:40発

  ●11/6(日):山ふる音楽祭無料シャトルバス

 【奥多摩駅発→山のふるさと村行き】:奥多摩駅前集合
  1)9:20発 2)10:00発 3)11:00発 4)12:00発 5)13:00発
 
 【山のふるさと村発→奥多摩駅行き】:ビジターセンター前集合
   1)12:00発  2)13:00発  3)14:00発 4)15:15発  5)15:30発

 ◎お問い合わせ先:クラフトセンター 0428-86-2556

********************************************


「今がいい季節だんべぇ… 」

少しずつ登場してきた冬鳥たちと
毎日少しずつ表情を変える秋の森と共に
みなさまのお越しをお待ちしております!

2011年10月21日金曜日

東京の自然公園展2011のご案内




あの展望台で有名な、東京都庁の展望台に
東京のビジターセンターが集結するイベント
「東京の自然公園展」の時期が今年もやってまいりました。

期間は
2011年10月19日(水)~25日(火)。

会場には、私たち山ふるインタープリターも
解説のお手伝いに出張しています。
(ちなみに本日は中村あっちゃんが行っております)

山ふるだけではなく、東京都のビジターセンターが集結する
イベントに、ぜひ、足を運んでみてくださいね。


・・・詳しい内容もちょっとだけご紹介・・・

「東京の自然公園展2011」

東京都内には、2000m級の山岳地帯から亜熱帯の小笠原諸島まで、
豊かな自然にあふれた国立公園や国定公園、都立自然公園があります。
世界遺産登録を目指している小笠原諸島の知られざる自然の姿や、
高尾山・奥多摩といった人気の自然公園の魅力をたっぷりご紹介します。

都内の魅力あふれる自然公園の素晴らしさを、
大都会の真ん中、都庁展望室で実感してみませんか?

◆日時:平成23年10月19日(水)~10月25日(火)9時30分~17時30分
   (10月24日(月)は23時まで)
   <注意>最終入室はいずれも終了時刻の30分前まで

◆場所:都庁第一本庁舎 南展望室 (45階南側) *入場無料

◆交通  「JR新宿駅」(西口から徒歩約10分)
      都営地下鉄大江戸線「都庁前駅」
      新宿駅西口(地下バスのりば)から都営バスまたは京王バス(都庁循環)

◆問い合わせ先:東京都環境局自然環境部緑環境課 03-5388-3507




2011年10月14日金曜日

タネから見る自然

だんだんと秋に近付いてますね。
先日2000m位の山に登ったら頂上付近は紅葉真っ盛りでした!
山のふるさと村は540mくらいなので、早く上から彩りが下りてくるのが待ち遠しいです。

紅葉はまだですが、秋の気配は知らぬ間に下りてきています。

その気配の一つに、「種」があります。
花が終わり実のなる季節、いろんな種がフィールドに落ちているのです。

今日はお外へ自然情報調査へ向かうついでに、普段時間が無いとできない、
「種拾い」をしてみました。

だいたい30~40分ほど散策したら、これくらいの種たちと出会いました。



全部で20種類くらい。
大きいものから小さいもの。羽があるもの、固い物、ふわふわしてるもの。
種っていろんな種類がありますね。

種のついている植物は次の世代へと子孫を残すために、種に工夫をしています。

1.動物の餌になり運んでもらったり、動物や野鳥の体にくっつき遠くに移動する種
2.自ら弾けて遠く飛ばす種
3.風の力を借りて遠くにいどうするため、タンポポのように綿毛が付いている種
4.野鳥に食べられ遠くに移動したり、その場に落とされる種

などなど、いろんな方法、形状をしているんですね~。

今日拾ってきた種も、1~4の種類ごとに簡単に分けてみました。



分けてみるとわかりますが、あまり自らその場に落ちたり、弾けたりするものは少ないですね。
ほとんどが、動物や風の力に頼っているように思えます。

風を頼りにしている種ももともとは野鳥に突かれて飛んでったり、
少なからず動物や野鳥にも関係しているでしょう。

植物は種を遠くに飛ばすことで、もし自分の住みかが何らかの影響で無くなっても、
遠くに飛ばした種が芽吹いてくれたら子孫を残すことができるという工夫をしているんですね。

でも、遠くに種を飛ばさず、狭い範囲で子孫を残していく植物もいます。
そんな植物はひとたび森林伐採や山火事が起きてしまったら、
子孫を残すことが難しくなってきます。


ひっそりと静かに暮らす、植物たちのためにも、
工夫して頑張って種を遠くに飛ばした植物たちのためにも、
自然は守っていかないといけないですよね。

種からいろんなことを教わったひと時でした。

皆さんも落ちている種に是非目をむけて、
拾った種は何に運ばれるのか、調べてみると新しい発見があるかもしれませんよ!

2011年10月13日木曜日

キャンプ場の停電による利用停止について

9月17日に発生した、電気ケーブルの破損によるキャンプ場の停電は、
10月12日現在も続いております。
また、仮設ケーブル設置工事の終了日も決まっていない状況です。

そのため、キャンプ場のテントサイト・ケビンサイト・バーベキューサイトの予約は、
11月中旬までお受けすることができません。
仮設ケーブルの設置終了の目途が立ち、
宿泊予約を開始できるようになりましたら、
当ホームページにてお知らせ致します。
大変ご迷惑をおかけいたしますが、もう少々お待ちください。

また、キャンプ場利用に関するお問い合わせは
キャンプ場サービスセンター 0428-86-2324
となっております。(受付時間9:00~17:00)
※現在、電話のみ復旧しております。

みなさまには、大変ご不便をお掛け致します。
申し訳ありません。
早い復旧を願いつつ、みなさまへの迅速なお知らせを行っていきたいと思います。
ご理解のほど、よろしくお願い致します。

2011年10月12日水曜日

キャンプ場サービスセンターの電話についてのお知らせ。

本日10月12日、キャンプ場サービスセンターが停電の為、
電話0428-86-2324が不通となっております。

宿泊、バーベキュー等に関するお問い合わせは、
電話0428-86-2325をご利用下さい。
キャンプ場サービスセンターへお繋ぎする臨時回線となっております。

ご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ありません。
13日からは、通常の番号がお使いいただけます。

2011年10月6日木曜日

秋の初めの自然紹介。

10月に入り、すっかり秋らしい肌寒さになってまいりました。
この夏は勿論、9月の連休の頃と比べてもがらっと山ふるの様子が変わったので、今回は写真で今の見所を紹介しようと思います。

先ずは、駐車場の様子。
夏は深い緑色をしていた木々が、大分色褪せて来ているのが分かるでしょうか。
所々、赤や黄に染まり始めています。

その中でも、真っ先に色が変わったのが、ヤマザクラ。
春はピンクの花びらを散らし、秋は紅の葉を散らす。
きっとヤマザクラの精は目立ちたがりなのでしょう。

紅葉の主役、モミジはまだこの位の色付き。
この様子だと、カエデやモミジが完全に色付くのは月末から来月になってからでしょうか。
猛暑の影響でかさかさに枯れてしまう木々が多かった去年よりは、
綺麗な紅葉が見られるのではないかと予想しております。

ちなみにカキも成熟が進んでいます。
サルが食べに来るのも紅葉の頃かな。

頭上にばかり目をやると、足元でぽちゃんと何かが跳ねた音。
慌てて池を覗いてみると、ヤマアカカエルがいました。
池にはオタマジャクシもいますが、そちらはモリアオガエルのこども。
まだ、肢の生えていないオタマジャクシもたくさんいて、無事におとなになれるのかちょっと不安。
この、ヤマアカガエルもそんな仲間のこどもの様子を見に来たのでしょうか。


カエルに別れを告げ、湖畔に向かって進んで行きます。
木の枝や、高く伸びた草に大きな網を広げているのはジョロウグモ。
クモが嫌いという人もいるかもしれませんが、
晴れの日には網の色が金色に光り輝き、雨の日には沢山の水滴で銀色に輝くジョロウグモの巣はとても綺麗なので、網に掛からない様に注意しながら眺めてみて下さい。

そして、歩きながら見付けたこんな物。
明らかに、何者かの手が加わっています。
ちょっと失礼して開いてみると、
ガ(おそらくメイガの仲間)の幼虫のおうちでした。
黒い固まりは糞。
くるっと巻いた葉の中で隠れて葉っぱを食べている様です。

湖畔広場に着いて、今度はヤマザクラの木の幹に金色に輝く物体を見付け、近付いてみると、
シジミチョウの幼虫でした。
木を降りて蛹になるのでしょうか。
シジミチョウの仲間は、卵、幼虫、蛹、成虫と様々な形態で冬を越すので、この種がこれからどうするのか非常に気になる所です。
また、サクラの幹の割れ目には、サシガメの幼虫が沢山集まっていました。
虫達もそろそろ越冬の準備を始めている様です。

また、広場には、色々な草が生えています。
見頃の時期は過ぎてしまいましたが、まだユウガギクは多くの花を付けています。
ユウガギクに良く似た淡い紫色の花を咲かせるノコンギクも湖畔広場の周りには生えているので、探してみて下さい。

そして、広場から川原に抜ける道すがら、こんな厳つい種を見付けました。
そう、ひっつき虫の代表選手オナモミ。
他にも、様々なひっつき虫達が、種を付けています。
散策後には、どれだけの種が服に着いているでしょうか。

そんな散策をしながら、湖に到着。
快晴とはいきませんでしたが、湖の向こうの山々が見られる良い天気でした。
日に日に移り変わって行く秋の山ふる、皆さんがいらした時は、どんな発見があるでしょうか。
是非、素晴らしい発見をして、インタープリターにも教えて下さい。

(さかでぃ)