2010年12月24日金曜日

ネズミとにおいと冬の森


先日、自然調査に出ていたむぅちゃんが
お土産をもって帰ってきました。

そのお土産とは、これ。



(拾ってきた状態はこの写真とは違いますが…)

道の端っこにころん、と転がっていたアカネズミ。
特に外傷もないキレイな姿のまま
お亡くなりになっていたそうです。


さてさて、死因はいったいなんだろう?
そういえばネズミの頭骨ってどのくらいの大きさだっけ?
ネズミの毛皮も触った事ある人少ないだろう・・・。

そんなもろもろの考えから、
さっそくむぅちゃんが剥製作りにチャレンジ。


えいこらえいこら。


正確には、剥製にするために
後は皮を干して、
体を組み立てるだけ!という所まで進めて、本日は終了。
作業はまた明日に持ち越しになりました。

その日はいい天気で程良く風もあったので、
ビジターセンターの裏手の、あまり人の目につかない所に
そっと毛皮を干しておく事に。

そして…。

そのまま一晩干しっぱなしにしたところ・・・。






もう、ご想像されている方もいらっしゃると思いますが、
翌日の写真はこちら。

どーん。


アカネズミ・・・?

ちなみにこの横には、テンと思われる糞が
堂々と添えられていました・・・。


しかし、ショックから立ち直り、よくよく考えてみると、
剥いだ皮を干しておいた状態なので、
独特の匂いはするものの
食べるところはもう残っていないはず。

そう思って残された皮を見ると、
唾液でべとべとですが
ほとんどかじられてはいませんでした。
糞の中身も植物のタネばかりです。

きっとテンは口に入れてがっかりして、
その気持ちを糞にぶつけて、森に帰っていったのだろうなぁ…。

それだけ食べ物の匂いに敏感になる、
ならざる得ない厳しい季節の訪れと
生きものの気配を色濃く感じた、
冬の朝の一幕でした。

(かお)


※今年の冬のクリスマス期間(12月22日〜26日)は
 限定ナイトプログラムを実施しています!
 冬休みにお泊まりの方はぜひ、ご参加ください。

 寒いけれど動物たちの気配でにぎやかな冬の森で、
 皆さんのご参加をお待ちしております。