2010年12月28日火曜日

年末のご挨拶

今年も早いものであと4日。
明日29日からは、山のふるさと村は
年末年始のお休みをいただきます。

休園となる12月29日〜1月3日の間は
電話・メールでのお問い合わせに
お答えできませんのでご了承ください。

新年は1月4日からの開園となりますが、
レストラン「やませみ」は
6日からの営業となりますので、お気をつけください。


今年最終日の今日は、リピーターの皆さんや
初めて足を運んでくれたご家族など、
静かな冬の森をにぎやかしていただきました。

暖炉に使う来年用のマキ運びや
12月最後の書類のとりまとめ作業、
年末年始に向けての凍結防止の対応など、
少しずつ、今年最後の山ふる作業を
進めていくのですが、何だかやはり、寂しいものです。

ただ同じくらい、2011年には
どんな出会いが待っているかと、楽しみな気持ちが
むくむく、と膨らんでもきています。



今年もたくさんの出会いをありがとうございました。
2011年も、山のふるさと村の森でお会いできる事を
楽しみにしております。

2010年12月24日金曜日

ネズミとにおいと冬の森


先日、自然調査に出ていたむぅちゃんが
お土産をもって帰ってきました。

そのお土産とは、これ。



(拾ってきた状態はこの写真とは違いますが…)

道の端っこにころん、と転がっていたアカネズミ。
特に外傷もないキレイな姿のまま
お亡くなりになっていたそうです。


さてさて、死因はいったいなんだろう?
そういえばネズミの頭骨ってどのくらいの大きさだっけ?
ネズミの毛皮も触った事ある人少ないだろう・・・。

そんなもろもろの考えから、
さっそくむぅちゃんが剥製作りにチャレンジ。


えいこらえいこら。


正確には、剥製にするために
後は皮を干して、
体を組み立てるだけ!という所まで進めて、本日は終了。
作業はまた明日に持ち越しになりました。

その日はいい天気で程良く風もあったので、
ビジターセンターの裏手の、あまり人の目につかない所に
そっと毛皮を干しておく事に。

そして…。

そのまま一晩干しっぱなしにしたところ・・・。






もう、ご想像されている方もいらっしゃると思いますが、
翌日の写真はこちら。

どーん。


アカネズミ・・・?

ちなみにこの横には、テンと思われる糞が
堂々と添えられていました・・・。


しかし、ショックから立ち直り、よくよく考えてみると、
剥いだ皮を干しておいた状態なので、
独特の匂いはするものの
食べるところはもう残っていないはず。

そう思って残された皮を見ると、
唾液でべとべとですが
ほとんどかじられてはいませんでした。
糞の中身も植物のタネばかりです。

きっとテンは口に入れてがっかりして、
その気持ちを糞にぶつけて、森に帰っていったのだろうなぁ…。

それだけ食べ物の匂いに敏感になる、
ならざる得ない厳しい季節の訪れと
生きものの気配を色濃く感じた、
冬の朝の一幕でした。

(かお)


※今年の冬のクリスマス期間(12月22日〜26日)は
 限定ナイトプログラムを実施しています!
 冬休みにお泊まりの方はぜひ、ご参加ください。

 寒いけれど動物たちの気配でにぎやかな冬の森で、
 皆さんのご参加をお待ちしております。


2010年12月16日木曜日

奥多摩周遊道路通行止め解除のお知らせ

積雪のため、通行止めとなっていた
奥多摩周遊道路(山のふるさと村~都民の森間)は
本日16日11:30より通行止め解除となります。

依然、曇り空で気温は低く、
所によっては凍結している可能性もありますので、
これからいらっしゃる方はくれぐれもお気を付け下さい。

冷え込みが厳しく広葉樹の葉が殆ど落ちてしまった園内では、
見通しが良くなり、野鳥や動物達の姿を目に捉えやすくなりました。
数少ない食べ物を求めて、木の周りに集まって来ているせいもあるでしょう。
他の季節を楽しんだ方は、是非、冬の山ふるも訪れて、
違いを楽しんでみてください。

奥多摩周遊道路が一部通行止めです

本日9時より、山のふるさと村~都民の森間が
積雪および道路凍結のため、通行止めとなっております。
通行止めが解除になり次第、お知らせいたします。

月夜見第一駐車場から檜原村方面で1cm程の積雪が
あったようです。山のふるさと村周辺でも、小雪が舞っていますが、
今のところ、山肌や道路への積雪は見られません。

ひんやり冷える冬空の下、ネムノキやニセアカシアの木には
種を食べにニホンザルが集まってきていました。
体をギュっと丸めて座っている姿から、
今朝の冷え込みの厳しさが伝わってくるようでした。

青梅方向から来所予定のある方も
交通情報をご確認の上、安全運転でいらしてくださいね。

2010年12月14日火曜日

クラフトセンター休館日と野外トイレ使用についてのお知らせ

12月20日(月) 床のワックス清掃のため、
クラフトセンターは休館いたします。

また、冬期中、キャンプ場の野外トイレは
凍結防止のため閉鎖いたします。
(キャンプ場サービスセンター下のトイレはご使用いただけます。)

みなさまお越しの際はお気をつけ下さい。

2010年12月9日木曜日

寒い冬、中でも遊ぼう!


ここ数年、冬になると現れる、あの展示。
12月に入り、いよいよビジターセンターにオープンしました!
そう、ご存知の方、お待たせです!


『レンジャーデスク2010』の登場です!

今年はこんな感じ!

     ドーンッ


さて、レンジャーデスクとはなんぞや?とお思いの方、
ここで簡単にご説明いたします。

レンジャーデスクとは、
暖かい暖房のついた館内で、
インタープリターの私達が普段事務室の中で行っている作業を
それはもう赤裸々にご紹介するプログラムです。
いつもやっている作業をそのまま展示室で実施します。

過去にどんなことが行われたかというと…
・標本の整理
・展示作成
・写真や資料の整頓
・鳥の剥製作り?!
…などなど、その日のインタープリターによって内容は様々!


「展示はどうやって作られているの?」
「自然情報をどんな風に調べているの?」
「お客さんが来ない日はいったい、何をしているの?」
「そもそも、インタープリターって何なの??」

そん様々な疑問を解決できるチャンスです!
なんといったって、今年は作業内容を

ですから!

レンジャーデスクは、主に週末にオープンしてます。
時間は14:00~で30~45分間。
インタープリターについて、
いろいろ知りたい方も物申したい方も、どしどしお越し下さい!
(物申されに来る方はどうぞお手柔らかに…)


その他、こんな展示も新に登場しています。


『自然の形で生きもの作り』
マツボックリやトチの実、クスサンの繭などを使って、
自由に生きものを作ってみよう!という展示。

「初級」、「中級」、上級飛ばして「超級」と
3つのレベルをご用意しております。

初級は上の写真。
人の顔作り。

中級は下の写真。
山ふるのシンボルマークであるヤマセミの模様作り。


そしてそして、超級はこちら!

自由!freedom!
といっても、何でもよいわけではなく、
「山ふるにいる生き物」を自由に作ってください!

そしてなんと!クリアするとCOP10オリジナルバッジをプレゼント!

色は5種類もあります。私達も持ってますよ~。

みなさん、ぜひ挑戦してみてください!

寒い冬、外に出るのが少々億劫なら、
あった~い館内で、私たちインタープリターとお話したり、
生き物を作ったりして楽しみましょう♪

(むぅちゃん)

2010年12月8日水曜日

奥多摩周遊道路通行止め解除のお知らせ

積雪のため、通行止めとなっていた
奥多摩周遊道路(山のふるさと村~都民の森間)は
本日8日15:00より通行止め解除となります。

依然、路面の濡れている場所では、滑りやすく、
この後、夜に掛けて再凍結の恐れもありますので、
ご利用になられるお客様は、くれぐれも運転お気を付け下さい。

電話が一時つながりにくくなります

本日、電話回線工事のため、11時半頃から数分間、
山のふるさと村への電話がつながりにくい状態となります。

御用のある方は、お手数をお掛けしますが、
11時半前後を避けてお電話ください。

奥多摩周遊道路が一部通行止めとなっております

本日9時より、山のふるさと村~都民の森間が
積雪および道路凍結のため、通行止めとなっております。
ご通行予定の方はお気をつけ下さい。
尚、通行止め解除も分かり次第お知らせ致します。

昨晩の雨が雪に変わったのか、
山のふるさと村から見える山々はところどころ
白くなっております。
これからは、周遊道路も日陰のところは特に
凍結しやすくなってきます。
お車でご来園の際は、スタッドレスの着用をお願い致します。

2010年12月2日木曜日

「気配」は感じる前に探せ!

(※お食事中の方は写真の内容にご注意ください・・・。)

今日は調査のため山ふるの生き物を探しにに向かう日です。
たっちゃんはヤル気満々で外へ飛び出しました!でやぁ!

が、しかし…。

シーン...。

シーン.........。
生き物の「気配」がない...。
天気も曇り、秋も終わり冬のどんよりとした曇り空の中、
静かな空気と冷たい風が吹いています。

すると、湖畔の広場手前の藪の中から、
「ガサゴソ、ガサッ、ガサッ」  と聞こえます。
身をかがめて藪を下から覗くと…そこには、
葉っぱをひっくり返し餌を探す野鳥の姿がありました。

「へ~、生き物はあまりいないけど、
あの鳥みたいに探したら何か見つかるかなぁ?」
と試しに真似をして「落ち葉をひっくり返す」事にしました。

「場所は落ち葉いっぱいの湖畔広場にしよ~っと。」

・・・・・・。

......遠目から眺めて、見つかる気がしない…。

「よし!こんな時は、あの伝説の呪文『はい!つく!ばる!』を使うしかない!」
(※たっちゃんのガイドウォーク「這いつくばる!」より)

「はい! つく!! ば~~~~る!!!!」


「む!」

「むむむっ!!!」
「これは!鹿のフンではないかぁ!やったぁ!」
「これはさい先良いぞ、次々~~!!」

「はい、つく、ば~~~~~~る!」


「おお!これはなんだぁ?落ち葉にしては小さいなぁ…。」
近くを見るとクマシデの木が立っていて、
枝先には穂の形をした種子がたくさん付いていました。
それを静かにカサコソ音を立てて野鳥がついばんでいました。
「あ~!鳥が食べた後に落としていくのかぁ。」

「ひっくり返すといろいろ見つかるなぁ…もういっちょ!!」

渾身の一発を放ちました。
はい!つく!ば~~~~~る!

おお!タヌキのため糞だぁ!!!!すごい!


当然のごとく、タヌキが何を食べているのか、
つついて確かめてみます。
すると中から…

「これはー、カキの皮みたいだなぁ、中には種も付いてるぞ!」
「タヌキはカキを食べるんだぁ。
でも~あんな高い木についているカキを食べられるかなぁ?」

すぐにピーンと来ました!

サルが高い木の上のカキを食べて、
それを食べきれず落とした物をタヌキが食べたんです。
「そっかぁ、サルが落としてくれるからタヌキが食べられるんだね~」

納得しつつ、さらに糞の奥をホジホジしてみると…!

「わーお!虫がいるよ~!!!」

タヌキのため糞は同じ場所で糞をするので、
長い間その場所にあります。
しかも、糞は温かい!
これを利用して、土壌生物たちは冬越しをするんですねぇ。

「あたたかそう、ほかほかの布団で眠れるんだね~、ウンチだけど(笑)」

「サルがカキを食べて、食べカスをタヌキが食べて、
その糞で土壌動物が冬越しができる。
しかもカキの種から芽が出て、カキの木が成長する!」
「生き物のつながりってすごいなぁ~」
・・・・・・・・・。


ふと最初の広場の風景を眺め返すと…

いろんな、つながり合いが見えてきて、
行き物の「気配」を感じることができました。

是非冬の山ふるにお越しの際には
這いつくばって!探して、
生き物の「気配」を感じてみてはいかがでしょうか?

(たっちゃん)