2010年8月20日金曜日

自然の今とこれからと


「サイグチ沢にバーベキューの跡があった」

昨日、遊びに来てくれていたJr.レンジャーから
こんな報告がありました。

詳しい話を聞いてみると、
ビジターセンター下のサイグチ沢にバーベキューの跡があり、
近くの草の影に隠すようにペットボトルなどが置いてあったとの事。

ちょうどビジターセンター館内がにぎわう時間。
すぐにも確認にいきたいのに、
プログラム実施や窓口、電話対応などに追われ
なかなかスタッフがビジターセンターから出る事ができずにいる中、
Jr.レンジャーから、さらっとこんな言葉が。

「俺、集めてこようか?」

スタッフはもう、感動というより驚くばかり。
Jr.レンジャーって、
こんなに素敵な人間になるんだなぁ・・・と思いながら、
その言葉に甘えて、お願いしました。


そして。
手や服を汚して、懸命に集めてくれたゴミはというと。





ひどい。の一言ですね。
包丁や鉄板、まだ飲んでいないビールや油まで!
また、油はサイグチ沢に流れ込み、
そのせいかどうかはまだ判りませんが、死んでいる魚も近くにいたそうです。

山のふるさと村は国立公園内にある、自然公園。
動植物への影響のため、キャンプサイトを除いた
公園内での火気使用の禁止、
そしてゴミの持ち帰りをお願いし、ゴミ箱を設置していません。

どうしたらこんな事が起こらないようにできるか、
ゴミを拾ってくれたJr.レンジャーと一緒に
その日、考えてみました。

動物のために、森の生きもののために、
「許せない!」と怒りながら、
「看板を大きくする」「禁止の札を作る」などの
アイディアを出し合いました。
そして、最後に浮かんだ、一番、私たちに出来そうなこと。

「自然の大事さを、そしてその自然が人によって汚されていることを
 他の誰かに伝えること」

小さな小さな事のように思えるけど、
人の気持ちを変えるには、
人が伝えていく事、が一番の近道なんじゃないかなと思いました。

今日、鉄板や火ばさみなどの、まだ使えるものを使えるようにキレイにし、
もう駄目になってしまったものを分別して捨てながら、
しみじみとそんな事を考えていました。



この森の自然が、自然なままでいられるように。
私たちにできることを、今もまだ考え中なので、
素敵なアイディアが浮かんだ方は、ぜひ教えてくださいね!


(かおり)