2010年7月29日木曜日

朝の森でタイムトラベル。

今日のおはようウォークは、日指の森散歩。
右手に旅人の馬の水飲み場を見て、
左手に村の長であった人の敷地跡を眺めながら登って行きました。
日指の森の広場は、山のふるさと村の敷地内でも一番に朝日が見られる場所。
今日は、生憎の雨で見られませんでしたが、
朝の森の空気を吸い込んで体の中を入れ替えると、とても爽やかな一日が迎えられる気がします。

広場の周辺では、リスやネズミの食べたクルミが見付かったり、
幹の半分が枯れた木にアリがびっしりとついていたり、
クワガタムシを探したりと自然観察。
そしてここにも、道標のお地蔵さんや、イノシシ除けに植えたというコナラの木、
油取りの為のアブラチャンの木等、昔人がいた痕跡がたくさん残っています。

そんな自然や歴史を堪能して帰る道での事。
男の子が坂道にキラリと光る円い物を見付けました。
あれ、一円玉かなと取り上げてみてみるけど、どうも大きさが違うみたい。

表面についていた泥を洗い流してみると・・・



五円じゃありません。五銭です。
これがいつの時代かというと、



昭和十五年と書いてあります。今から70年も前になります。
「大日本」からも分かる様に、まだ、戦前の物ですね。
当時の物価を調べてみると、国鉄の初乗りが五銭。
コロッケが三銭で、牛乳が八銭という事なので、今の百円玉位の感覚でしょうか。
落とした旅人はお茶を飲めなくて困ったかもしれませんね。

ビジターセンターには、昭和十年から十五年の集落写真が展示してあるので、
このお金が使われていた時代はどんな様子だったか是非見に来て下さいね。

(さかでぃ)