2008年1月8日火曜日

小正月をどうぞ。

1月13日(日)に小正月行事が行われます。

小正月とは、明治初期まで使われていた旧暦のお正月で、 正月の望の日(満月の日、旧暦一月十五日)を指します。

小正月には農作物の豊作を祈願する行事が行われます。
山ふるがある周辺の小河内(おごうち)集落でも小正月行事が行われていました。


○「門棒(かどぼう)」
 お正月に設置した門松の代わりに玄関脇に設置するのが門棒です。 魔よけや畑の作物の害虫よけの意味が込められています。 門棒にはヌルデの木を使います(地元ではヌルデの木のことを 「かつの木」と呼びます)。 太いかつの木を上下2つに切り、切った木の上半分の皮を削ったところにそれぞれ男女の顔を描きます。木の真ん中(腰の辺り)に麻紐の帯をつけて、刀や粟穂稗穂(あーぼへーぼ)を差し、頭に小さな炭俵を載せます。
(奥多摩地域ではお米が収穫できなかったため、米ではなく炭で年貢を納めていました)
 

○「粟穂稗穂(あーぼへーぼ)」
 門棒の腰に挿す粟穂稗穂は粟(アワ)や稗(ヒエ)など五穀豊穣を祈願して作ります。かつの木の枝を5~10cm前後に切り,皮をむいて白くなったものを粟穂に、半分皮をむいたものを稗穂に見立て、それを割竹に挿します。 また皮をすべてむいた枝を3本まとめたものは炭俵に見立て、門棒の頭にのせます。

1月いっぱいは、行事で作る門棒や、写真のようにカエデの木に飾られた白や桃色の繭玉(まゆだま)をビジターセンター前に飾る予定です。
もしかしたら、今年も米粉で作られた繭玉を狙って、夜中に金色のテンやイタチがやってくるかもしれません。

じつは、そんな日が沈んでからのアニマルウォッチングも、小正月のあとの楽しみです。お泊りの方は、日が沈んでから湖畔までアニマルウォッチングにお越しください。

 2006・1・14メルマガを改編して掲載(シゅう)